熊について、個人的な見解を少々・・・
羆ではなく、月輪熊、です。
まず『指定管理鳥獣』に指定されましたね、確か昨年の秋ぐらいだったかな。
無作為に殺せば問題が解決するわけではなく、どうやって住み分けていくかと言う事なのだと思います。
熊が生活しているところに、人間が踏み入れるから出逢う。
それが
人間の生活圏にて出逢うようになった。
それも、たまたま里や町に降りてきてしまったのではなく、明らかにそこには意図がある。
では、何故?
まぁ専門家の皆さんがいろいろ述べているので、わたしの理解はあくまでも素人の考えと言う前提となります。
熊の問題と言うより、人間の問題が大きいのでしょうね。
熊は元々自分のテリトリーを持っています。
自分の餌場を持っています。
個体数が増えるとどうなる?
当然、テリトリーを守るために侵入した個体を追い出します。
生息数が少なければ、先住熊がいないエリアを自分のテリトリーに出来るけど、生息数が増えるとそうもいかず彷徨う事になる。
日本は国土の70%が森林と呼ばれているが、熊が密集している地域ではあぶれる熊が増える。
餌不足により、自分のテリトリー以外に餌を求める。
冬眠に備え爆食いする必要があるのに、それが出来ずテリトリーの外に餌を求める。
月輪熊は、基本雑食です。
果物、草、昆虫、小動物、魚など、季節により主食は変わるようです。
冬眠するから秋は爆食いする。
でも、冬眠しない個体も現れてるようですね。
昔聞いた話では、秋に爆食いできなくとも、冬は消費するだけだから冬眠するって。
だから、冬眠しない個体には餌不足でない理由があるんでないかな。
餌は、その年によりバラツキがある、だから2023年のケースでは、餌だけが原因でないと言う事は容易に想像がつく。
他所からドングリ持ってきて撒けばどうにかなる? そんな事を言う団体?がいるようだけど、単純すぎて呆れてしまう。
人間が食ってるもの、そりゃ美味いでしょ!
家畜、そりゃ美味いでしょ!
里と山の境界線が薄れている事も要因にあげられていますね。
過疎が進んだ里では顕著です。
草刈りや地域の手入れ、めちゃ大変なのです。
高齢者だけの集落では、年々その事が思っている以上に浸食しているでしょう。
山や森も、人間が手入れ出来ずに荒廃が進むと、山からの恵みである実りも悪くなる。
山仕事はかなりハードな仕事です、後継者不足もそうだけど、労働にみあった報酬が得られない。
そりゃ若者は避けるわな。
動物にとっては、食欲と同じぐらい、子孫を反映させる事が重要。だから子連れの母親を見つけた時は、その小熊を殺してでも自分の子孫を残そうとする。
更に、小熊2頭を育てるのには、生存競争を生きぬく必要があり、高い確率で1頭になってしまう。
と言う話しも聞いた事がある。
だから、個体数の増加には複合的な要因があるのだと思われる。
本来、熊は臆病な動物だと言われ、人間の存在を察知したら逃げる。
でも、人間見ても逃げない個体が増えている。
次世代? ニュータイプ?
その事は、本来DNAに刻まれているはずだが、完全に新たな世代が存在する。
2~3年に一度ぐらいのペースで出逢う熊
気づかないだけで、もっとニアミスしていたのだと思う。
熊がこちらの存在に気付き、避けてくれていたので、無用な接触が避けられていたのだと思う。
山に入る時は、彼らの地に入らせて頂き、遊んでいると言う事を強く自覚するべき。
だから、出来るだけ、こちらの存在を知らせる努力は、こちらの責任として存在しているはず。
でも、人間を見ても怖がらない、逃げない、近寄ってくる。そんなニュータイプには逆効果になるとすればどうする???
まぁ、アピールし続けるしかないよな。
とにかく、お互い気づかず、出合い頭の交通事故だけは避けたい。
奴らだって、驚き、必死になってしまうだろうしね。
いろいろ対策は取っているけど、出逢ってしまったらどうする?
とにかく刺激しない
目線をそらさない
背中を向けて逃げない
いきなり驚いたからと言って、オーバーリアクションしない(大声をあげない)
わたしの友人には、ビビりで些細な事でも驚いて、驚くほど大声を上げるのがおります。
彼と行動している時は絶対に出遭いたくないですね。
もし、そうなったら、自己責任で餌食になって頂き、わたくしを守ってもらおうと思う!
自分のフォースを信じすぎない
自分の格闘スキルを過信しない
こちらが急所に一発かませる事が出来、逃げてくれたとしよう。
でも、その一発をあてるまでに、何発もくらい、あちこちえぐられているだろう。
勝てるわけないのだ。
足に自信がある人でも、短距離走で勝とうなんて思わない事、絶対にムリです。
しいてあげれば、下りは比較的苦手らしい
間違っても、逃げる時に斜面を登らないこと
すげぇ急な斜面をガシガシ余裕な表情で登っていきます。
これまで、ラッキーな事に、バトルするような場面には遭遇していない
年々確立は高まっているのだろうしね。
その時、冷静になれって言われても難しい気もする・・・
ベアスプレーの安全装置を外す余裕があるか?
ヤツの一発目をスウェーでかわし、カウンターをかます事が出来るか?
理想は鼻先、もしくはこめかみだが、まぁ無理だろうな。
もし、そのような事になったら、とにかく致命傷にならないよう祈るしかない。
防御する場所は、頭、首、顔面、です。
腕や足で済んだらラッキーと思うべき。
保険会社が便乗して「熊保険」とか出してきそうですね(^^ゞ
小熊なんて、モフモフでぬいぐるみのようで、めちゃ可愛い!
オカンに睨まれたら、背筋がピンとなるけどね(^^;)
共存は出来ると思う。
でも、仮に、個体数が増え過ぎ、そのバランスが崩れてしまったのであれば、何もせず共存する事は難しい。
絶対に無理だろうね。
猟師の高齢化&担い手の減少。
狩猟免許を取っても、いろいろ課題があるらしい。
まず、かなりハード。
尾根を幾つも超えていく、いやいや相当シンドイです。
狩猟時期が定められているので、限られた時間しか働けない。
手当は驚くほど少なく、とても生活出来るものではない。
ある地域では、罠に掛かった熊を駆除する際、駆除する人への手当は\1000/1h程度だって(^^;)
命かけて、そんな時給なの?
そりゃ猟師の担い手減るわな。
駆除した動物がジビエ料理として流通に乗るのは、極々一部らしい。
さばく作業もかなりの重労働。
若い世代に猟師になろうと言う人が増えてきたとは聞いたけど、限られた場所だけのことかな。
田舎の集落への移住には、それこそ様々なハードルがある。
仕来り、習わし、常識、全く別物と言う地域も少なくない。
必ずしもウエルカムってわけではないようだしね。
何より、地方の高齢化が歯止め効かない状況で、過疎エリアは増えるばかり。
まぁ高齢化はなにも地方だけの問題ではなく、日本全体だったりするか
そして、わたくし自身のジジィ化も加速(^^;)
とても難しい問題が、幾つも重なって、ぐちゃぐちゃに絡み合っているような気がする。
少なくとも、何が正しいかの判断は間違えたくないですね。
今年1月に秋田で実施された「クマ問題を考える講座」の記事が、とても興味深かったのでリンクを貼ります。
リンク張ってますが、許可を得ているわけではないので、場合によっては削除するかもしれません。
データを元に説明してあり、分かり易い説明ですね。
マタギの文化があり、熊をよく知っている秋田ですら、このような状況となれば
いかに単純な状況でないと言う事は分かると思います。
こう言う情報も、受け手がどのように判断するかを試されますよね。
そこは自己判断でお願いします。
突然ですが
自分的怖い生き物ベスト3!
■第3位!
猿!!
猿って群れで行動するので、囲まれるとマジ焦ります。
特にボスは力を示そうとめっちゃ威嚇してくる。
そんなキレんなよ! と思うぐらい、めっちゃキレてます。
ボスとしては群れを統率する上で力を示せないと、No.2にボスの座を奪われるからね。
そんなに怒んなや! って言うぐらいガン見して全力で力を示してくる。
目を見ちゃダメって言うけど、アレはマジで焦りますよね。
■第2位!
熊!!
今回紹介した通り!
1位じゃないんかい! って思うかもね( ̄▽ ̄;)
そして
■第1位!!
スズメバチ!!
こいつらにロックオンされたら逃げる事は不可能でしょう。
至近距離であの羽音を聞かされるだけでマジビビります。
カチカチ音がしたら攻撃態勢なので要注意です!
幸運にも攻撃されたことはないけど、何度も焦ったことあるし
奥山で刺されアナフィラキシーショック起こしたら、とても下山なんて出来ないだろう。
だからこそ、オニヤンマ君必須です!!
と言うことで・・・
関係各位へ 魚務連絡!
「熊おどし」&「オニヤンマ君」おひとつ如何でしょう(笑