寄木けっこう好きなのです。
いろいろな銘木を組み合わせることでいろんな表情になります。
神奈川では箱根の寄木細工が有名です。
緻密な計算により素晴らしいデザインを表現してます。
自分は単に木を貼り合わせるだけですけどね(^^;)
無垢材を使い寄木するのを「無垢づくり」と言うらしいです。
でね
ランディングネットのグリップにしたら面白いんじゃね?
って思ったんです。
ネットで調べた感じだと、寄木グリップで販売しているのはお一人だけに思えた。
デザインは違うし、まぁ良いかなと思い。
構想1年(しばし放置していたとも言う・・・)
ここらでデザインを考える事にするか!ってなりました。
自分がデザインするのはグリップ部分だけです。
ランディングネットとしての製造自体は友人であるダッシュに丸投げです。
ですので、ダッシュに予め提案し承諾を得て製作スタートです。
まずはダッシュとの打ち合わせ。
イメージを伝え、こちらでグリップ部分だけ製造する、あとの加工は可能か?
グリップの成形をどこまでやれば良いか?
どんな感じでやれば良いか?
その辺の意識合わせです。
当然、ダッシュが製作してる型があるので、出来るだけそこに近い形が理想です。
話を聞いて大体イメージは沸いたが、問題が幾つか分かった。
その対策は別途として・・・
まずは、銘木を仕入れるための調査です。
手元にある銘木の端材で使えそうなものもあるが
とりあえず、イメージに近いものは揃えよう。
とは言え・・・銘木をそれなりの種類で揃えるとコストが掛かり過ぎるので
丁度良い感じのものを見つけ、6種類ほどチョイスし、各2~3個発注です。
銘木はその場所場所で当然杢目が違うからね。
新たに仕入れた銘木と、我が家にあった在庫、ダッシュに譲ってもらった端材、
それらがトップ画像です。
イメージに合う銘木を揃えるのではなく、目の前にある銘木からイメージを膨らませます。
どのようなデザインにする?
単に角材を貼り付けるだけでは面白くないので間に薄板を挟む。
となると、どの組み合わせが良いか・・・
この作業にけっこう時間掛かりました。
銘木の組み合わせで印象はだいぶ変わりますからね。
いろんな組み合わせを試しては眺める
近くで眺めたり、遠くで眺めたり
センスが問われるのでココは時間掛けます。
まさにパズル
組み合わせで印象はかなり変わります。
ハッキリ言って組み合わせパターンがいくらでもある。
これ!ってなんど思った事か・・・(^^ゞ
このセンスと言うのが一番課題なのは間違いない(^^ゞ
パターンが決まったら接着なんだけど・・・
単に接着剤でくっつけるだけでは強度不足になるかな?
木によって硬さはバラバラです。
中心にダボを打ち強度を確保する事にしました。
初めは6mmのダボと思っていたのだが、厚さが15mmとなると6mmは太いなと思い別の手を考えた。
普通のダボの代わりに2.5mmの竹串をダボ替わりに使う事にした。
竹はしなってくれるから粘りがあるしね。
これで少々の事では壊れる事はないだろう!
最終的にはフレームを接着するから大丈夫だとは思うけど、念には念をでダボは必要かなと判断。
慌ててやるとろくなことにならないので、慌てずゆっくり進めます。
パーツ毎に穴をあけます。
で、穴をあける直前で組み替える事に(^^ゞ
接着してから一気に穴開けると曲がる可能性があるので、幾つかに分けつつ、両サイドからあけつつ、慎重にです。
固定されているドリルであければ垂直にあけられるが、ハンドドリルだから高確率で曲がる。
その曲がりを少しでも抑えるように慎重に
でも、やっぱり・・・穴あけちょいミスったが無事リカバリー(^^ゞ
※穴あけ完了の図
接着剤はエポキシにするつもりだったけど、普通の木工用ボンドにしました。
途中でやはりエポキシの方が良かったか? と思うも・・・
そのまま続行です。
接着部分はとにかく真っすぐカットされたモノでないとダメ。
パーツを一気に接着させず、一つ一つダボを打ちつつ接着です。
まぁこんな感じの作業です。
詳細は割愛です(^^ゞ
使用した銘木
・黒檀
・リオグランデパリサンダー
・花梨
・イチイ
・不明
接着後に電動糸鋸でカット
電動糸鋸は直線カットが苦手
なもんで、カットした後に成形必須。
銘木により硬さが全然違うので、この成形作業は意外と気を遣います。
このサイズを手鋸でカットするのは結構難易度高いのです。
今回使用した銘木の中で2つはめっちゃ硬いしね。
この手の作業をするには電動鋸が台に固定された状態で直線カット出来る環境が欲しい!!
マンションでは無理!!
角材が30mm x 30mmなので、厚さを30mmから15mmにカットするのです。
正確に言うと刃の厚さ分があるから14mm程度となります。
厚さをダッシュが何時も製作している15mmに近い暑さである程度均一に揃えます。
木材が小さいとカットするのがムズイのです。
ですからトップ部分以外の接着が完了してからカットする事にしました。
トップ部分は角材と薄板を幅60mmでカット。
大体カットしてからそれなりの形に整えます。
■本命
■予備(ダボなし)
いちおう、何かあって本命が使えなくなった時用で、トップ部分を栃にしたバージョンです。
ヤスリで大体整え、その後ペーパーで軽く整えました。
出来るだけダッシュが作業しやすいとこまでと考えたけど、最終的な成形作業は任せるので大体でOKかなと(^^ゞ
後はダッシュに託し良きに計らえ! って感じでバトンタッチです。
杢目は削ってみないと分からない楽しさがある分、イメージとは違う結果になる事もあります。
塗装によっても印象がだいぶ変わる事もあります。
初めての試みだし、どう転ぶかはお楽しみ!!
完成が楽しみです!!